Coffea canephora(ロブスタ)の気候耐性を再検討するレビュー論文が、8月27日に学術誌『Sustainable Development』でオンライン公開された。著者はAaron P. Davis氏、Akshay Dashrath氏、Justin Moat氏。

論文は、ロブスタの気候耐性と持続可能性をめぐる先行研究を整理し、原産地に自生するロブスタについて、陸上で利用できる水の分析を加えた。公開された要旨では、灌漑の規模や水の供給条件を考慮しない評価は、栽培されるロブスタの耐性を実態以上に見せる可能性があると指摘している。

要旨は、ブラジル、インド、ベトナムでは、気候上の適性に制約がある地域でも相当量の灌漑を用いてロブスタが栽培されることが多いとする。栽培地によって条件は異なり、気温だけでは水不足への弱さや灌漑への依存を捉えられない。

Davis氏はReutersの取材に対し、ロブスタを広く気候に強いとみなす考えを「インターネット上の神話」と表現した。ロブスタはアラビカより高温に耐える一方、乾燥には弱いと説明している。

論文は、気候条件に合う地域での栽培、栽培方法の変更、気候変動を見据えた作物開発を対応策に挙げた。ロブスタの耐性を考える際には、暑さに耐えられるかだけでなく、その土地で水を確保できるかが重要になる。