四つの評価タイプ
Physicalは生豆の物理的な状態、Descriptiveはカッピングで知覚される感覚特性、Affectiveは評価者が感じる品質上の印象、Extrinsicは産地や生産などコーヒーに付随する情報を扱います。これらを区別することで、感覚的な記述と好ましさ、物理的特性、外在的な情報を同じものとして混同せずに記録できます。個々の評価結果は別々に保持でき、必要に応じてCombined Assessmentとして組み合わせて参照されます。
Descriptive Assessmentでは、fragrance、aroma、flavor、aftertaste、acidity、mouthfeel、sweetness、overallなど、カッピングで扱う属性を記録します。Affective Assessmentは、そうした記述とは別に、評価者がコーヒーをどのように評価したかを示します。評価者の嗜好や市場の反応を完全に客観化する仕組みではなく、異なる種類の観察と判断を分けて共有しやすくするための共通形式です。
公式資料とデジタル利用
SCAの公式ページでは、CVAを構成する四つのフォームをまとめたPDF、Affective Score Calculator、英語用語集、嗅覚例、理論解説の動画などが公開されています。フォームは複数言語で提供され、評価項目と用語を確認しながら記録できます。
2026年7月、SCAは外部のデジタルツールでもCVAを利用できるようになったと発表しました。WebツールのTheBeanGeekは、アカウント登録なしでAffective、Descriptive、Combinedの三つのフォームを扱えます。iOS/AndroidアプリのQuantify CVAは、複数言語、SCA公式PDFフォームへの変換、複数評価者の結果のリアルタイム同期を掲げています。SCAの発表によれば、Quantify CVAの大規模テストには1,100人超のアクティブ評価者と18,000件超の評価記録が含まれました。これらの機能と利用実績は、SCAおよび各ツール関係者が公表した内容です。
役割と限界
CVAは、評価結果を整理して共有するための枠組みであり、コーヒーの取引価格や価値を自動的に決めるものではありません。Affective Assessmentには評価者の判断が含まれ、Extrinsic Assessmentで扱う情報も、それ自体が感覚品質の証明になるわけではありません。評価条件、サンプル、評価者、用途などの文脈とあわせて読む必要があります。また、SCAはCVAの研究・改良を継続しているため、フォーム、用語、対応ツールの提供状況を確認する際は最新版の公式資料を参照する必要があります。

