Entity / 組織

ベトナム国立水文気象予報センター

ベトナム国立水文気象予報センター(NCHMF)は、ベトナム全土を対象に気象、気候、水文、水資源、海洋気象の予報と警報を担う公的機関です。ベトナム語の正式名称はTrung tâm Dự báo Khí tượng Thủy văn Quốc gia。農業環境省に直属する気象水文局(Cục Khí tượng Thủy văn)の下に置かれ、全国向けの予報・警報を作成し、発表・伝達する実務を担っています。

出典 4

組織上の位置づけ

NCHMFは、気象水文分野の制度、許認可、品質監督を所管する気象水文局そのものではありません。2025年3月の農業環境省決定35/QĐ-BNNMTは、気象水文局を省直属の国家管理機関と定め、その配下の公的事業単位としてNCHMFを位置づけました。続く同年4月の決定676/QĐ-BNNMTは、NCHMF固有の機能と組織を定めています。両者は同じ政策分野を扱いますが、上位機関が行政管理を担い、NCHMFが全国予報システムの運用と予報・警報の実施を担う関係です。

予報と警報の範囲

業務は、台風・熱帯低気圧、大雨、洪水、鉄砲水、地滑り、寒波、熱波、干ばつ、塩水遡上、雷雨、海上の強風や高波など、多様な水文気象現象に及びます。陸上・海上の10日先までの天気予報だけでなく、月間・季節・気候予報、河川流域の水文・水資源予報、海洋気象予報も扱います。災害リスクの評価や影響予測、全国気候標準の整備、予報技術の研究・検証、地域の気象水文台への技術指導も職務に含まれます。

気候情報の役割

月間予報と季節予報では、平均気温や降水量を平年値と比較し、ENSOの状態、雨季の推移、水資源への影響などを期間別・地域別に示します。農業や水管理の判断材料になりますが、個別作物の収穫量を算定する農業統計機関ではありません。コーヒー産地への影響を論じる場合も、NCHMFの気候予報が直接示すのは気温、降水、ENSO、水資源などの気象条件であり、作柄や輸出への影響は農業・業界側の情報と分けて読む必要があります。

Connections

関連する項目

Related articles

関連する記事

水をたたえたベトナム中部高原の灌漑貯水池に水位標と取水塔が立ち、「VIETNAM 2026–27」「強いエルニーニョ 継続予測」と配した生成編集ビジュアル。中心的に登場 / 全国の気象・気候予報と警報を担う公的予報機関ベトナム、強いエルニーニョ継続を予測 コーヒー産地は乾季リスクを警戒9〜11月は強い〜非常に強い状態が続く確率100%。中部高原では雨季の早期終了と、2027年初めの水資源への影響が懸念される。

Sources

出典・参照リンク