概要
ofiは、食品・飲料向けの原料とソリューションを世界各地で供給する事業体です。名称はOlam Food Ingredientsの略で、カカオ、コーヒー、乳製品、ナッツ、香辛料を主要分野としています。農産物の調達から加工、製造、顧客向けの商品開発までをまたぐ事業基盤を持ち、コーヒー分野では生産地から調達した生豆と、インスタントコーヒーなどの加工原料を扱っています。
成立と事業上の位置づけ
Olam Food IngredientsはもともとOlam Groupの一部でしたが、2020年1月に独立した事業体として再編され、現在のofiブランドを用いるようになりました。Olam Groupは持株会社として存続し、農産物取引を担うOlam Agriも別に運営されています。したがって、ofiはOlam Group全体の別名ではなく、食品原料事業を担う組織です。
ofiは農家からの調達、産地での集荷、加工・製造拠点、顧客との商品開発を一つの供給網として運営しています。食品原料業界における同社の事業範囲は、生産地とメーカー双方にまたがります。公式説明では、世界で約280万の農家から調達し、120を超える製造施設と19のイノベーションセンターを持つとしています。これらは2026年7月閲覧時点でofi自身が公表していた事業規模です。
産地データとトレーサビリティ
ofiは供給網の把握に複数のデジタル基盤を使っています。ofi Farmer Information System(OFIS)は、産地の担当者が農場や地域インフラの位置、研修、融資、資材配布、買い付けなどの情報を収集・管理するための仕組みです。ofiは30か国超の55万人超がOFISに登録していると説明し、収集した情報を顧客向けの供給網情報基盤AtSourceへ連携しています。
Track and Traceは、産地で使うデジタルアプリと基幹業務システムの情報を統合し、農地区画から顧客までの追跡と供給網の可視化を支える仕組みです。ofiはこれをEU森林破壊防止規則への対応基盤と位置づけています。2026年6月公表のChoices for Change impact reportでは、約73万農場を同システムに位置情報登録し、高リスク供給網で森林破壊リスク評価と行動計画を整備したと報告しています。これらの登録数と進捗はofiによる自己申告値です。

