生産地との関係と調達の透明性
ONIBUSは、生産国への訪問や生産者との継続的な関係を調達方針の軸に置いています。公式のTransparency Reportでは、購入した生豆について農園・農協・ウォッシングステーション、生産者、地域、品種、精製方法、購入形態、輸出入者、購入量などをロット単位で一覧化しています。2024–2025年版には、一部のロットについてFOB価格も掲載されています。ただし、すべての購入行で価格が開示されているわけではなく、公開範囲には差があります。
ルワンダでは、コーヒーチェリーの果肉であるパルプを堆肥化し、土壌へ戻すSoil Projectを続けています。ONIBUSの2025年インパクトレポートによると、ドゥクンデカワ農協に所属する小規模農家120世帯を対象に堆肥づくりを支援し、同プロジェクトから生まれたロット4.2トンを日本へ輸入しました。これらの規模や成果は同社の自己報告であり、長期的な土壌改善や生物多様性への効果は継続的に確かめる必要があります。
事業活動の測定と改善
ONIBUSは、店舗運営や焙煎に伴う環境負荷を測るため、廃棄物と温室効果ガスの集計を公表しています。2025年インパクトレポートでは、2024年9月から2025年8月までの国内7店舗の廃棄物を30.2トン、事業活動による温室効果ガス排出量を117.88トンと報告しました。生ごみの堆肥化、リユーザブルカップの利用促進、太陽光発電、条件の合う店舗での再生可能エネルギーへの切り替えなども進めています。公開された数値は、削減策の出発点となる活動量と排出量の測定であり、環境影響が解消されたことを意味するものではありません。
B Corp認証
B Labの公式企業プロフィールでは、ONIBUS inc.は2026年7月からCertified B Corporationとして掲載されています。認証時の基準はStandards version 1.6で、Overall B Impact Scoreは83.2点でした。評価内訳はGovernance、Workers、Community、Environment、Customersの各分野に分かれています。
ONIBUSは認証取得に先立ち、調達情報の開示、環境負荷の測定、従業員制度や社内方針の整備を進めたと説明しています。B Corp認証は、一定の評価基準を満たした時点の組織運営を第三者が審査したものです。一方で、個別プロジェクトの将来成果や、企業が公表するすべての環境・社会面の主張を個別に保証するものではありません。

