Specialty Coffee Association(SCA)とUniversity of California, Davisは9月18日、SCAの100万米ドルの寄付を原資とする「Specialty Coffee Association Endowed Fellowship in Coffee Science」の設立を発表した。UC Davisの大学院研究者によるコーヒー科学研究を支える恒久基金となる。

100万米ドルを毎年配る仕組みではない。UC Davisが基金を管理・運用し、発表時の推計では基金の約4%、年約4万米ドルを研究支援に配分する。残る運用収益は基金へ再投資する。

対象には、農業・環境科学、工学、化学、感覚科学、焙煎、抽出、収穫後処理が挙げられた。支援対象はUC Davisの大学院研究者で、発表は国際研究者、とりわけコーヒー生産地域の視点や経験を持つ研究者の機会拡大を掲げている。

研究の受け皿となるUC Davis Coffee Centerは、2013年に始まったコーヒーを題材とする授業と学内の研究連携から発展し、2024年に専用施設を開設した。SCAとUC Davisは2017年にも、コーヒー抽出の基礎研究で協働している。

単年度の研究費ではなく、基金の運用を通じて大学院研究を継続的に支える設計だ。コーヒーの生産から焙煎、抽出、感覚評価までを横断しながら、生産地域の経験を研究に接続する人材基盤を長期的に育てることが目標となる。