Specialty Coffee Association(SCA)は7月27日、National Coffee Association(NCA)がSCAと共同制作したNational Coffee Data Trends(NCDT)の2026年スペシャルティコーヒー版について、発表記事を公開した。
発表によると、米国成人の過去1日飲用率は、調査上のスペシャルティコーヒーが47%、トラディショナルコーヒーが42%、コーヒー全体が66%だった。ただし、この47%は、品質評価を通過した豆の市場シェアではない。
47%が数えたもの
NCDTは、米国のコーヒー消費を継続的に追うNCAの市場調査だ。今回の調査は2026年1月、米国の18歳以上1,850人を対象に実施された。全国代表サンプルを用い、年齢、性別、地域、民族の交差クオータで加重している。回答者は全員、調査前の過去1日に水道水以外の飲料を飲んでいたが、コーヒーの飲用は参加条件ではなかった。
「過去1日」は、調査時点から見た直前1日の飲用有無を尋ねる指標だ。47%は、回答者の47%が毎日必ず飲むことを示す数字ではない。飲んだ杯数、販売金額、生豆の流通量を示す市場シェアでもない。
何を「スペシャルティ」に含めたか
NCAの公式説明では、NCDTのスペシャルティは二つのカテゴリーからなる。一つは「Traditional Coffee – Specialty」で、プレミアムなホールビーンまたは挽き豆から抽出したホット/アイスのトラディショナルコーヒー。もう一つは「Specialty Coffee Beverages」で、前者にエスプレッソ系、非エスプレッソ系、RTDコーヒーを加えた区分だ。
エスプレッソ系の例には、カプチーノ、エスプレッソ、ラテ、カフェモカ、マキアート、フラットホワイト、アメリカーノが挙げられている。非エスプレッソ系には、フローズンブレンデッド、cold brew、nitroが入る。
この分類には、カッピングスコア、欠点豆、生産地、トレーサビリティ、生産者への価格還元といった条件が示されていない。NCA自身も、専門家はスペシャルティを特定の品質スコアと結びつける一方、消費者は単に高品質なコーヒーという意味で捉える場合があると説明している。
公開された定義は、含まれる飲料タイプを示す一方、「プレミアム」と非プレミアムを分ける質問文やブランド別の商品一覧までは示していない。したがって、特定ブランドの商品が一律にスペシャルティへ入るとはいえない。ラテ、cold brew、RTDなどは例示された飲料タイプに合致するが、ブランド自体を品質認定した数字ではない。
この区分に何の意味があるか
NCDTの47%から、品質評価を通過したコーヒーだけの普及率を読むことはできない。一方、同じ消費者調査の区分を継続して使えば、プレミアムと認識される抽出コーヒーやカフェ系飲料が、どの年齢層で、どこで、どの形式や温度帯で選ばれているかを比較できる。品質統計ではなく、広いプレミアム/カフェ系市場の消費行動を捉えるための数字だ。
今回の発表では、25〜39歳の過去1週間飲用率は69%だった。過去1日に各区分のコーヒーを飲んだ人のうち、店外で調製されたコーヒーを飲んだ割合は、スペシャルティ飲用者で36%、トラディショナル飲用者で23%だった。スペシャルティ飲用者ではホット76%、コールド60%で、この二つは排他的な構成比ではない。35%は風味をスペシャルティコーヒーの属性として挙げた。

