調査する内容
NCDTは、過去1日と過去1週間の飲用、コーヒーや周辺飲料のタイプ、抽出・調製方法、飲んだ時間と場所、ホット/コールドの選択などを追います。版によって、ドライブスルーやアプリの利用、職場のコーヒー、家庭の抽出器具、経済状況に対する認識も扱います。Spring 2026版はDig Insightsが2026年1月に調査を実施しました。通常の春・秋の本編に加え、スペシャルティコーヒー、コールドコーヒーとRTD、機能性コーヒーなどを扱うテーマ別報告書やInteractive DashboardもNCDTシリーズに含まれます。
「スペシャルティ」という調査区分
NCDT Specialty Coffee Reportにおける「スペシャルティ」は、個々の豆を専門家がカッピングして認定する品質等級ではなく、消費者調査のための操作的な分類です。2026年版のNCA公式説明では、「premium」とするホールビーンまたは挽き豆から抽出したホット/アイスのトラディショナルコーヒーに加え、エスプレッソ系飲料、フローズンブレンデッド、cold brew、nitro、RTDコーヒーをスペシャルティ側に含めています。
NCAは、専門家が「スペシャルティ」を特定の品質スコアと結びつける一方、一般消費者は単に高品質なコーヒーという意味で捉える場合があると説明しています。そのため、NCDTのスペシャルティ飲用率は、品質評価を通過した生豆や焙煎豆だけの市場シェアとは一致しません。ブランド別の自動的な区分でもなく、公開ページは個別商品を判定する一覧や「premium」の詳細な境界を示していません。
数字を読む際の境界
NCDTの飲用率は、一定期間に対象カテゴリーを飲んだ人の広がりを示します。杯数、販売金額、生豆の流通量、生産者への価格還元を直接示す数字ではありません。一方、同じ調査設計とカテゴリーを継続して用いることで、上位品質と認識されるコーヒーやカフェ系飲料がどの年齢層で、どこで、どの温度帯や形式で選ばれているかを比較できます。品質評価の統計ではなく、米国の消費行動を追う市場調査として読むことが重要です。

