米国農務省海外農業局(USDA FAS)は7月22日、2026/27年度の世界コーヒー生産を1億8,966.7万袋(1袋60kg)とする予測を公表した。2025/26年度の改訂推定1億7,883.0万袋から1,083.7万袋、6.06%増え、過去最高を見込む。

世界消費も、2025/26年度の改訂推定1億7,345.9万袋から627.7万袋、3.62%増の1億7,973.6万袋となり、過去最高の予測だ。生産と消費がともに伸びるなか、増産分がどの生産国から供給され、在庫にどう表れるかが今回の見通しの軸になる。

ブラジルのアラビカ回復が増産を牽引

生産増の中心はブラジルだ。2026/27年度の生産は7,190万袋と、前年度から890万袋増える予測で、アラビカの回復が主因とされた。ブラジルの2026/27年度は2026年7月から2027年6月までで、今回の数字は収穫量の確定値ではない。

ベトナムは3,250万袋、エチオピアは1,210万袋、ウガンダは716万袋を見込む。一方、インドは614万袋、インドネシアは1,138万袋へ減る予測だ。世界全体の過去最高予測は、すべての生産国が一様に増えるという意味ではない。

消費も過去最高、期末在庫は191.3万袋増

消費はEUが4,250万袋、米国が2,695万袋、中国が675万袋と予測された。米国は2025/26年度の改訂推定2,555万袋から約5.5%増える。

生豆輸出は世界で1億3,141万袋。期末在庫は2,437.0万袋から2,628.3万袋へ、191.3万袋増える見通しだ。

ただし、世界生産と世界消費の差を、そのまま同じ期間の余剰とは読めない。USDA FASの集計では、マーケティング年度の開始月が国によって異なる。生産・消費の差と、期末在庫の増減は分けて見る必要がある。

次の改訂で見る3つの数字

日本からこの需給見通しを追うなら、次回以降のUSDA FAS更新で、ブラジルのアラビカ生産、主要生産国の生豆輸出、世界の期末在庫がどう改訂されるかが焦点になる。今回の過去最高予測が実際の供給量にどこまで表れるかは、収穫と輸出が進んだ後の数字で明らかになる。