概要
Finca Léridaは、パナマ西部Chiriquí州Boqueteの高地にあるコーヒー農園群です。Lérida、Esplendorosa、Amelia、El Salto、Floraの5農園からなり、Geisha、Pacamara、Catuai、Typicaなどを栽培しています。コーヒー生産に加え、宿泊、飲食、農園見学、birdwatchingを組み合わせた施設としても運営されています。
歴史と立地
農園の歩みは、Panama Canalの建設に携わったノルウェー出身の技術者Tollef Bache Mönnicheと妻Juliaが、1920年代にBoqueteへ移ったことから始まります。1929年には農園のコーヒーがドイツへ輸出され、パナマの高地産コーヒーを海外へ届けた初期の事例となりました。その後はAmoruso家が運営を引き継いでいます。
農園群はBarú火山に近い標高約1,500〜2,050mの範囲に広がります。高地の冷涼な気候、斜面ごとの環境、森林に接する立地を生かし、複数の品種と区画を分けて管理しています。自然環境は生産だけでなく、約9kmのtrailや野鳥観察にも利用され、コーヒー農園とcloud forestの双方を体験できる場所になっています。
生産と運営
Finca Léridaでは、植栽、収穫、精製、焙煎、試飲までの工程を農園内で紹介しています。栽培品種や標高の異なる区画を持つため、農園名は単一ロットや一つの品種だけを示すものではありません。品評会に出るコーヒーは、その年の特定区画・品種・精製による出品であり、農園全体の生産をそのまま代表するものではありません。
Best of Panamaには継続的に出品しており、2026年にはGeisha Natural部門で95.63点を獲得して首位となりました。この点数は同年の審査結果で、後日のオークション価格、買い手、販売条件とは異なる情報です。日本の生豆バイヤーやロースターが農園を追う際にも、品評会の出品結果と農園全体の生産内容を分けて確認する必要があります。

